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ニャチャンとホーチミンに行ってきました

1: cardiologist 2002年07月22日 00:13 報告
ホーチミンに1泊、ニャチャンのアナマンダラに3泊して帰ってきました。過去ログと重複する情報が多いと思うのですが、最新情報ということで、お世話になったこのHPに多少なりともお返しができればと思いまして、これはと思うことを書きます。

初日のホーチミンでは、バイクの強烈な多さに衝撃を受けました。それといちど裏道でスリらしき男女に日本語を話しながら本を目の前につきつけられて、異様に接近してウェストバッグにまで触れてくるのでこれは、と思い手で振り払いNo Thank you!とどなったところあっという間に消え、気づいたらもう1人の男とバイク三人乗りで立ち去っていきました。

でも怖い目にあったというわけではありません。バッグに近づいているということさえ気づけば全然OKです。実は、自分で言うのもなんですが、結構外見がワイルドな上にグラサンもかけてましたので、ようこのこわそうなおっさんにそんなまねができるなと感心しました。家内と二人づれでした。

夕食はまずnew world hotelの近くのPHO2000で、シーフードのPHOとカレーを食べました。PHOは実はこの滞在中に8杯以上食いましたが、この店のPHOが最高でした。カレーもかなりPHO屋さんにしてはうまいです。ただこれは日本でも食える味だとも思いました。

そのあとネット上で評判のいいベトナム料理店Nam Anに入りました。オープンでカジュアルな雰囲気で、いい感じなのですが、最初に生春巻きがでてきて、愕然としました。皮が乾ききってぱさぱさでごわごわで、いかにも作り置きしておきましたという生春巻きで、これはひどいと思いました。

しかし揚げ春巻きは割とうまかったので、多少気をよくしましたが、お好み焼きのパインセオもいまいちで、うーんこんなものなのかなあと思って店を出ました。現地の人も来てはいるのですが、どうも観光客向けに堕落した店だなあと思いました。

ホテルに帰ってちょっと寝た後、どうしてももう一回PHO2000にどうしても行きたくなって、今度はビーフのFOを注文しました。やはりうまかったです。ただ一回目に行ったときの方が多少うまいような気がしたのは、腹がすいていなかったせいなのか、時間帯によって料理人が変わったのか、そのへんは不明です。

翌日、ニャチャンに行き、アナマンダラにチェックインしました。このホテルについては、賛否両論あるようですが、私も最初、昨年バリに行ったときの豪華さと比べて割と地味目で、規模も小さく、またなんだかスタッフの中には愛想の悪いというか笑顔で話しかけても無表情で答える人も多く、内心ちょっとがっかりした面もあったのですが、三日間滞在している内にこのホテルとニャチャンの素朴さが好ましく思えてきました。

他のスレッドにバリのような作られたリゾートになってほしくないという意見がありましたが、まさしくそのとおりだと思います。ベトナムの郊外らしい素朴さ、プライベートビーチの清潔さと管理の良さが、このホテルの真骨頂で、あんまりあちこち行かずに欧米人のように、プライベートビーチでのんびりして、「何もしない贅沢」を味わうのが正当な過ごし方なのかなと思いました。バリほどに、行くところもありませんし。

ニャチャン初日の夕食は、シーフードのゴックスーンにでもしようと思っていたのですが、ホテルに聞くと、ニャチャンシーフードをお勧めしてますということだったので、地球の歩き方の地図を頼りに歩いて行ったのですが、ちょっとシクロのおっさんに声をかけられるのが多少うざいだけで、治安もいい感じで、楽しく散歩できました。

ところがむかつくことに、地球の歩き方のニャチャンの地図が間違ってるのですよ、多分。で、結局、30分以上歩いた末に、ホテルに戻ってタクシーで行きました。ニャチャンのタクシーは、2回乗っただけですが、うわさに聞くホーチミンのタクシーと違って、極めて誠実でした。

ニャチャンシーフードは、現地の人が宴会をしてて、盛り上がりまくっていい雰囲気でした。ピクチャーメニューはなく、英語とベトナム語の文字だけのメニューなのですが、シャイで上品なお姉さんが、裏のいけすにつれていってくれて、大型の車エビのようなエビと、ぞうりエビと、ワタリガニをチョイスして、多分茹でるか蒸すかを聞かれて、蒸してもらいました。

片言の英語ができます。それとお姉さんがHot Podも勧めてくれ、これが絶品でした。海鮮鍋です。大量の葉っぱ系の野菜とヌードルがついてくるのですが、日本円にしてたしか600円程度だったので、ついついミニ鍋のようなものを想像していたらエビ・ワタリガニを初めとしてシーフード山盛りで、ヌードルのうまかったこと、ベトナム滞在中にこのスパイシーなHot Podが一番うまかったような気がします。帰りは店がタクシーを呼んでくれて、これまた明朗会計でした。

翌日は、早朝4時40分集合の、評判のいいマーケットツアーに行って来ました。シクロにのって、ハリウッドスター顔負けのルックスのイタリア系オーストラリア人シェフと共に、漁港近くの魚市場(ダム市場)とそのほかに二つの市場を回るのですが、五時過ぎから公園で太極拳をしてるベトナムの人々や、通勤風景などもみれて、また市場でFOを食べたり(ハノイ系のPHOということで、ホーチミンの白く腰のない麺と違って、腰のわりとある透明感のある麺でした)、ドリアンなど様々なフルーツをシェフが買ってその場で食わせてもらったり、とにかく有意義なツアーでした。

ドイツ人・オーストラリア人・イギリス人と多彩な参加者でした。ニャチャン大聖堂も行きました。そのツアーには、日本人スタッフのひとりの島田さんという女性が付いてきてくださるのですが、この方が、親切で上品でな大変素晴らしい方で、アナマンダラ滞在中は、島田さんがおられるというだけで安心できました。アナマンダラの朝食でも、PHOとバインセオが食えます。まあまあいけます。

午後はビーチで過ごしたあと、シクロでPHO hanoiに行ってくれと言ったら、ニャチャンシーフードの隣のほんとに小さなPHO屋に連れて行かれ、これは違うと言ってもいやいやここの方がうまいよなんて、明るく言われるもんで、まあええかと思ってそこで食いました。多分観光客なんか来ないに違いない店で、味もまあまあでしたし、おもしろい体験でした。バックマージンを期待できるほどの値段でもないから、遠くて面倒だと思ったのか、ほんとにおすすめのうまいところと思って連れて行ったのかよくわかりません。

結局その後、スーパーマーケットに連れて行ってもらったときにPHO HANOIの前を通ったので、"Oh this is PHO hanoi,isn't it!"と突っこんでみましたが、yes,yesと全然悪びれることなく、国民性の違いを痛感しました。でも不快ではありませんでした。

翌日はレンタサイクルを借りて、駅だとか、ロンソン寺だとか、カフェだとか、パスツール研究所のエルシン博物館(有料。地球の歩き方には無料と書いてあった)だとかそのとなりにあるようわからん博物館(ホーチミンをたたえる博物館?英語が書いてなくてさっぱりわかりませんがタダです)があって、自分の足で町を回るのは非常に楽しく、地元の子供やおっちゃんなども声をかけてくれて、楽しい思いをしました。

唯一不快な思いをしたのが、ロンソン寺で、英語の流暢な自称street childrenの女子高生が、チャリをとめたら自然に近づいてきて、色々日本の話やベトナム戦争(当然といえば当然だが向こうではamerican warというんですね)の話など、楽しい会話をしながら153段だったかの階段を上がっていって、どうも後で絵葉書を買ってほしそうなので、いい子だし買ってあげようと思いながら階段を上りきったところで、ふと気づくと家内と引き離されていて、しかも絵葉書セットを10ドルで買ってくれというので、その法外さと二人を意図的に分離して、両方に要求するという仕打ちにあい、しかもそれぞれにふたりずつ女子高生がついているので、言い値だと40ドルもの要求で、ホーチミンでの平均月収が、100ドルから80ドルくらいであることを考えると驚くべきふっかけぶりで、全くがっかりさせられました。

帰ったらまたビーチですごして、夜はホテル主催の無料シャンパンパーティーがビーチで行われ、松明と音楽の中、すこぶるいい雰囲気で、シャンパンとワインとビールはほんと飲み放題でした。こういうのって珍しいのではないでしょうか?関東方面から来られた可愛い女の子二人組(性格もいい)とも親しくなって、旅行情報など、話し込みました。

この日の夕食は、ビーチでのシーフードバーベキューでしたが、料理はそこそこ、値段もホテルにしては安めでしたが、とにかく雰囲気がよいので、これもおすすめです。

翌日は12時チェックアウトでしたが、プライベートビーチでチェックアウト後も過ごすことができ、フルーツのサービスなども受けました。ホーチミンへの飛行機の時間が4時過ぎだったので3時過ぎまでビーチでぼうっとしてました。

こうやって書いていくと、やっぱりアナマンダラは最高だったなあと改めて今感じます。
日本への飛行機は0時過ぎだったので、ドンコイ通りで買い物をした後、ツアーについてた夕食を食べたのですが、全然期待してなかったら、なんとこれが有名どころのひとつTan Namで、しかも初日に食ったNam anのようなやる気のない料理でなく、生春巻きも作りたてで(個人的には日本のいいタイ料理店の方がうまいような気がしますが)、バインセオは3回食った中ではここが一番できがよく、海鮮チャーハンは炒めの技術の確かさを感じさせ、また焼きエビなどにつける塩が、NaCl以外のミネラル分の多い、すぐれてうまい塩で、日本の赤穂の塩だとか伯方の塩だとかの名前だけの塩と違って、ほんとにうまい塩でした。

大阪の谷町九丁目のイタリアンレストランにモンテラートという名店がありますが、ここのシェフがいちど出してくれた塩みたいな味でした。この塩はシェフが海水そのものを大量に取り寄せて、自ら製塩をされたものでした。

以上、爆発的に長いコメントになってしまい恐縮ですが、まあ旅行記ということなんで許してやってください。ここまで読む人は余程暇な人か、ベトナム旅行直前の方だと思いますが、帰ってきた翌日の今、あーやっぱ行ってよかったなーという気持ちが段々強くなってきました。

最後に、特にkatsuoさんをはじめ、現地在住の方々の有益な情報が大変参考になりました。お礼申し上げます。またHP開設者の方、こんなに便利なものを作っていただき感謝しております。

みんなのコメント 9

あっ、どうも。tosw38さん。
これからベトナムを旅する者としてはやっぱり最後まで読まなくちゃ、ネッ!!
もちろん私は読んだよ。
運営事務「員」さん、早速のレス有り難うございました。最長不倒記録ですか?有り難うございます。というかすみません。

katuoさん、PHO hanoiはご指摘のとおりの位置です。これは、アナマンダラが、あるツアーの中に入れてたので行ってみようと思っただけなんです。アナマンダラの日本人スタッフ島田さんは、おいしいですよと言われてましたが。

チャリで行くのはシクロやタクシーより地味な感じがするかと思いましたが、チャリにアナマンダラと書いてありますし、マウンテンバイクだったりしますし、確かに却って目立ったのかもしれません。

キシさん、いかにもキシさんらしいコメント有り難うございました。
イチさんとのかけあい、精進不足でよくわかりませんでした。
賛美歌の13番というのが、どうもキーワードのような気もするのですが、今日はもう遅いのであらためてあす研究してみます。
嫌いで終わりかよ!
って、ギャグ分かります?
長い依頼嫌い。
挫折したらだめです。
中に依頼がありましたよ。
賛美歌の13番。
読むの挫折しました。
PHO Hanoiて、ロータリーからマキシマークまでの右手の店の事を言っているのかな。
ロンソン寺は上に白い仏像がある寺ですが、昔から通路に乞食が屯してました、身障者まで用意してお金ねだって来ます。
集りはチャリで行ったから、お金持ちを見破られての行動でしょう。

ベトナムの塩は良いですね、枝豆湯がくのに使ってましたが無くなったので「伯方の塩」を使ったら、まったく美味しくなくなりました。
ミニホテルに泊まられる方でもフロントにフリーの地図置いてますから貰っておけば良いと思います、出歩くにはガイドブックより分かりやすいと思います。
す、すごい。 最長不倒記録だと思います。書くだけで何時間もかかりそう。
ありがとうございました。 今後もご贔屓に。

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