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まず、何がA氏の勘違いなのか下記します。

最初のベトナム人が”B氏の話したベトナム語は90%理解できる”と言ったのを、A氏は”B氏がベトナム語会話の90%出来る”と間違って理解
した事がA氏の大きな勘違いです。 即ち、ベトナム語が解らないA氏はB氏のベトナム語会話がどの程度のものか解らない上に、ベトナム人が
”B氏の話したベトナム語は”と限定して言ったにも関わらず、上の様な勘違いをしてしまい、その為、後日、通訳をB氏に頼み失敗したと言う
話です。

では、なぜその様な情況が作り出されたかと言うと、
1. ベトナム語が解らない上司A氏と日本が解るベトナム人、そして部下であるB氏の三者が会話するとすれば、通常であれば、上司A氏の顔を
  立てて、日本語で会話を進めますよね。 当然、全体の会話はその様になされた事でしょう。
2. それでは、三者の会話の中での一部分であっても、なぜ、B氏はベトナム語を話す気になったのでしょうか。
 それは、B氏がベトナム語会話が出来ると言う自負を持っていたため、この際それを上司に見せびらかし自慢したいと言う事と、自分への評価
 を少しでも上げたいとの魂胆からでした。
3. 又、最初のベトナム人にはB氏のベトナム語が通じ、後のベトナム人にはなぜ通じなかったのでしょうか。 それは、最初のベトナム人との
  会話では、B氏が会話の主たる発信者であり、当然ながら、B氏が知っているベトナム語会話のボキャブラリーを使って会話している訳だから
  通じましたが、後のベトナム人との会話は、会話の発信者はどちらかと言うとベトナム人であり、このベトナム人は当然ながら、B氏の
  ボキャブラリーの程度を知らず、且つ、B氏のボキャブラリーにお構いなく会話を進めたので通じなかった訳です。
  結果として、B氏のベトナム語会話のボキャブラリーは初歩的な日常会話程度にすぎない事がばれてしまった訳です。

この書き込みで言いたいのは、自称、ベトナム語が出来ると言っている人達、自慢している人達の中には、単に簡単な日常会話が出来る程度
にすぎないのに、そう言っている人達がかなりいると言う現実です。 勿論、その様に言うのはその人の自由であり、勝手ですが。

元商社駐在員の立場で言わせてもらうと、通訳として使えてこそ、その人はベトナム語を話せると言えるのであって、日常会話に毛の生えた
程度ではベトナム語が出来るとは言いません。 又、その様な程度でベトナム語が出来ると言っていると、提示した話の様に、仕事、実生活
などで恥をかく事になりかねないと言う事です。
”能ある鷹は爪を隠す”と言う様に、何事にも謙虚であるのが、日本人の美徳の一つではないでしょうか。

長文失礼しました。