• このエントリーをはてなブックマークに追加
高校を卒業して正規雇用で就職する割合は良くても5割。しかも、しばらくすると辞めてしまうケースも多い。大学でも新設校では最悪5割が中退すると言われ、そうした場合、安定した職業には就きにくい状況がみられます。長期にわたって不登校の子どもの割合も減っていません。日本の社会は人生のスタートラインでつまずくと、挽回するのが難しいんです。

日本には、新しい巨大な下層階級が形成されてしまった。パート主婦を除く非正規労働者は、アンダークラスと呼ばれるようになりつつある。アンダークラスという言葉は、英語圏では主に少数民族の貧困層を差別的に扱う言葉として用いられる場合があるが、本稿ではあくまでも、低賃金で不安定な仕事に従事する貧困層のことである。

そして20%の人が、うつ病などの心の病気を抱えている。アンダークラスの20歳代男性だけを見てみると44%にも上り、かなり精神的に追い詰められているようだ。ここにコロナ禍で就職難民となった若者たちが大量に加わることになる。

アンダークラスの絶望は、しばしば犯罪として噴出する。アンダークラスの全体が犯罪予備軍とまでは言わないが、日本国内での犯罪、無差別殺傷事件、サイバー犯罪、振り込め詐欺、野宿者襲撃などで逮捕された若者たちの多くが無職や非正規労働者である。

切羽詰まったあげくに、犯罪へと追いやられやすい若者たちが、数多く存在しているのは否定できない。