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 >う〜むさんが、どれだけヨーロッパを徘徊したかは記載されてませんが、もしパック旅行で、日本人村の中から眺めただけでしたら真実は見えないでしょう。

とあるジャーナリストの荷物持ち兼通訳としてスペイン、フランス、イタリア、ブルガリアを廻り、ミラノで現地のコーディネーターに引き継いだ後、イスタンブールへ行きました。

イタリア南下中に一人での行動に疲れ果てたのか(リコンファームに追われました)、トルコ入国後発熱、座り込んでいる間にバッグパックは紐を切られて消え、公園のベンチで「泣きっ面に蜂ってやつ?」と、よれよれになりながら思いました。

そんな時、ジプシー風の中年女性が接近し、英語で話しかけてきました。
当然警戒しましたが、しきりにこちらを心配している様子、
その後日本人だと分かると、たぶん自宅から、ピラフを丸めたものを持ってきて差し出しました。
彼女は、日本人の家で働いた経験があるようで、「オニギリ」という言葉を言ったように記憶しています。この辺りは自分で作った幻想かもしれない。でも、そのオニギリ風のピラフを食べながら、涙が出てきました。
日本語が無性に聞きたかった時だったからです。

その女性は食べ終わると安心したように微笑み、こちらが恩を返すことなく立ち去って行きました。パスポートも現金も航空券も腹巻の中で無事だったので、その後何とか帰国できました。イタリア滞在時に一番警戒していたジプシー風の女性へは、今でも感謝しています。自分も、旅人に対してそんな親切をしたいと思いました。

トピずれの話を長々と失礼いたしました。