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ハノイより帰って参りました。結局私、当初から希望していたHANDSPANの2泊3日129$にしました。
http://www.handspan.com/?opt=tour&cId=1&tId=5
内容は、中型の宿泊型ジャンク船で、1日目は洞窟散策、船中泊。2日目はカヤックとバーベキュー、海水浴を楽しんでから、カットバ島ホテル宿泊。3日目ハノイ帰り。というものでした。
感想→大正解。理由は以下にお話しましょう。

以前アラスカで6日間の氷河カヤッキングツアーに参加して、欧米人のゆったりした体験型の船旅スタイルに共感した私、今回もわざわざ欧米人に評判のツアーを探し、このHANDSPANにたどり着きました。

この船はAu Luck JUNKと言って、いわゆるDRAGON PEARL JUNKのようなデッキの広い大型の高級JUNK船よりワンランク下の、バイチャイ港の停泊していたたくさんの船の中では中型・中級の船です。しかし、部屋は狭くはあるものの、ファシリティーとしてはTVがない以外は街中の30$のミニホテル同等でしたよ。清潔でクーラーもよく効き、熱いシャワーもたっぷり浴びられます。食事もシーフード中心でおいしかったです。生食は基本的になくて、メインはボイルのエビかカニ、煮魚か揚げ魚、すり身、チキンかビーフといった具合でずらっと並び、それにスープ、サラダ、フルーツが付き盛りだくさんです。

さて、船には満足という事で、問題は海です。まずたくさんの船が停泊しているバイチャイは、東京湾のような色をしています。1-3時間就航したくらいでは、海の色は変わりません。回りを見渡せば、水上生活者の船を含め、観光船が何隻も常に視界に入ります。3時間もすると、ほぼすべてのツアーに含まれる、最大の洞窟、アメイジング・ケイブに着きますが、ここへ来ても、多少水は青くなってきたものの、まだ泳ぐに満足な水質とはいえません。ここはちょっと広い湾のいような形になっていて、海が身近にない欧米人はここでも喜んで泳いでいました。何隻かがここでカヤックを降ろし、遊ばせていました。おそらく一泊ツアーのオプションを申し込んだ人だったのでしょう。多くの船がこのあたりに停泊して夜を明かすので、日が暮れるとまるでちょっとしたネオン街のような風景になります。

2日目は1時間も航行すると、やっと他の船や物売りのボートが見えない、静かな場所に来ました。ここでやっと水がきれいな緑色になったので、泳ぐ気になりました。(もともとハロン湾の水質は、地質の影響で澄んでいないので、シュノーケリングなどに適さないそうです)
少し外洋の近くまで出てきたせいか、適度に波があり、楽しめます。トーチライトで洞窟の中に漕ぎ入る体験はなかなか他ではできないと思うので、是非お勧めです。その日の宿泊地であるカットバ島は、小規模な熱海と言った外観です。メインストリートにはすてきなバーやマッサージもあってナイトライフが楽しめますが、海で遊びたいなら、この周辺の水質も期待はできなそうでしたので、自分は1泊で十分に感じました。

以上私の3日間という限られた体験から言えるとするならば、
・ハロン湾は少なくとも1泊はかけて見るように。
日帰りだと奇岩風景は楽しめても、水質の汚い、混みあった湾景だという印象を持ったまま帰ることとなるでしょう。
・日本語ガイドをつける場合、同じランクのツアー内容でも、3割は高くなる事を覚悟する。
ガイド料の相場だけでも英語と日本語では大きく違うそうです。私の見た日本人のみの観光船はお年寄りや家族連れがほとんどで、富裕層がターゲットという感じでした。

多くの書き込みで言われるように、時間とお金はかけただけの意味はそれぞれあるな、というのは感じました。あとは何を優先するか、でしょう。異国の人々との出会いとアドベンチャーをゆっくり楽しみたかった自分には、理想的なツアーでした。情報提供してくださった皆さんに感謝いたします。