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私(女性)は「賭博詐欺」の事は日本出発前、本で読んで何となーく知っていまし
たが、詐欺師の家までノコノコ付いて行った口です。去年のGWにベトナム・カンボ
ジア一人旅した際、ホーチミン滞在中、人民委員会庁舎の北側を歩いていた時にカ
モになりました(なりかけました)。

<経緯>
「そのパンツいいねー、どこで買ったの?」と、20歳代前半と思われる女の子が遠
くから英語で声を掛けてきました。話を聞くと、「自分はマレーシア国籍で、姉が
ベトナム人と結婚してホーチミンに住んでいて、そこに遊びに来ている」との事。
「母親と妹も自分と一緒に遊びに来ている。妹が今度日本に行く予定なのだが、母
親がとても心配しているので、日本の事を色々教えて欲しい(安全だという事を教
えて欲しい)・・・」等と話をしていると、従姉妹を名乗る別の女性がどこからか
急に現れ、2人で「ぜひ家(姉夫婦の家)に来て欲しい!」と懇願し始めました。し
ょうがないなぁ〜と思って、彼女達がつかまえたタクシーで家に向かいました。タ
クシー内では職業や家族の事等、取りとめもない事を話し続けました。私が地図を
見せ、家はどの辺かと聞いてみると「うーん、分からない」と有耶無耶だったの
で、怪しい・・・と思い始めました。
ホーチミン郊外と思われるエリアの細い路地にある家に着くと、姉(だという女
性)が食事の支度をし始め、焼きそばのようなものとコーラを振舞ってくれまし
た。“睡眠薬が入っているかもしれない”と察した私は、彼女達が先に箸をつけて
から食べました(結構おいしかった)。
しばらくすると、男(姉の夫)が帰宅し「自分はディーラーに勤めていて・・・」
と急に流暢な英語で説明を始めました。「どうやって勝てるか教えてあげよう」等
と興奮してきたので、「ちょっと、私はあなた達のお母さんに日本がどういう国か
を説明するために来たのですよ!お母さんと妹さんはどこ?」とイライラした口調
で聞くと、皆で「母は病院にいる」「7PMには帰ってくる」等と言ったり、電話を掛
けて確認したり(する振り)して慌て始めました。そこで、私は「7PMまでは待てな
い。私は明日カンボジアに移動するのでその準備をしなければいけないから帰りま
す」と、帰ろうとすると、男の指示を受けた従姉妹(だという女性)が大通りまで
私を連れて行き、タクシーを拾って私を乗せました(最後は従姉妹からハグ)。
タクシーの運転手に、どこから私を乗せてきたか確認したかった(詐欺師のアジト
を知りたかった)のですが、英語が話せないようだったので諦めました。

これが事の一部始終です。
私は、事前に賭博詐欺の事を何となく知っていて、詐欺師に構う時間的余裕があま
りなかったため、家に着いた途端、本能的に「危ない!戻らなければ!」と悟った
ので、被害に合わないで済みましたが、もしも何も知らないであの家に行っていた
ら・・・と思うと、怖いです。詐欺師は、仲間内で口裏も合わせ、同じ手口で違う
人間を何度も騙そうとしているので、やっぱりプロです。ちょっとでも思いやりを
見せるとズケズケと漬け込んでくるので、ばっさり切り捨てる勇気とやり込めるだ
けの英語力も必要だと思います。

長々とすみません・・・これ以上、被害に合われる方が出ませんように!