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とある暑い日の午後。ホーチミン市内某動物園内のワニ池で、長い竹竿でワニを小突いている男を発見。と このベトナム版クロコダイル・ダンディー君、柵を乗り越えると ひらりワニ池に降り立った。見れば池に水なく、先ほど最後の一頭を追い出したので、コンクリートが露呈した池内にはダンディー君(出で立ちは飼育員か清掃員といったダンディーには程遠い風体であるが、とりあえずそう呼ぶ)ただ一人。が、その周りは 保護色のような灰色がかった色をしていたので遠目にはわからなかったが、近くで見ると数十頭のワニワニワニ。でかい。ごつい。いっぱい。陸上部は汗牛充棟ままならない有様なのであった。
しかし暑さのせいなのか生来夜行性なのか、いずれのワニも昼寝を決め込んで身じろぎ一つしない。それをいいことにダンディー君はワニに背を向け、排水口に手を突っ込んで落ち葉を掻きだすのに大わらわ。どうやら池の水を抜いて排水口からゴミを取り除いているのだが、ワニ慣れしているベトナム人はワニを隔離することなく清掃作業を行うことが可能なようなのだ。(ワニ釣り等を通じて幼少の頃からワニに親しんでいるせいであろうか)
奮闘すること15分。ダンディー君は平然と来園者側通路に戻り、ホースで池に水を入れ始めた。その瞬間、今までワニ目のまま寝呆けているかのように見えたワニ君達がお腹をズズズズズとコンクリートに滑らせながら一斉に池に向かってダイビング。それまで固唾をのんで見守っていた来園者達は、作業が無事終了したことを喜んでいるのかいないのか、曖昧な表情のまま漸くその場を立ち去ったのであった。

トピックと関係ない話ですみません。(他のワニ園もこんな調子ですか?)