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HCMCに来て間もない頃、海味という日本レストランでビールの次にグラス・ワイン赤を頼んだら、何とも形容し難い濃い味のワインがギンギンに冷えて出てきました。「これはとんでもないレストランだ」と思い、ワインはそのままにして(というか飲み物とは思えない味でした)勘定を済ませて店を出ました。

その後、ベトナム人とダラットに出張、ダラットのレストランでダラット・ワインなるものとレストランで正式に対面し、海味のワインがダラット・ワインだったことを知りました。この時は、ワインと一緒にブラウン・シュガーの塊が一緒に出てきて「日本の紹興酒の飲み方のようだな」と思いました。

最初の一口を砂糖と共に啜った後で偉いベトナム人が店の人に指示して次に出てきたワインはなかなか美味しく私も「これだけの味を出せれば世界に通用する」と太鼓判を押し、そのベトナム人もフムフムと鷹揚にうなずいてその後大量飲酒に発展したのですが、帰りの自動車に皆が乗った後、「HCMCに戻ったらダラット・ワインにもいいものがあると皆に喧伝しよう」と思って店の人にラベルを貰いに行ったらそれはオーストラリア・ワインでした。

海味には今でも通っています。