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「サイゴンから来た妻と娘」のビトロンの描写、次のようになっていました。

(前略)彼女自身は、「ビトロン」と称する、途方もない食べ物が大好物なのだ。孵化1週間ぐらい前のアヒルの卵を殻ごとセイロで蒸したものである。はじめてサイゴンですすめられたとき、半熟卵かと思って何気なくサジで割った。なかば固形化し、なかばまだドロドロのヒナがニュッと顔を出したので、椅子から転げ落ちんばかりに驚いた。

(中略)

殻のてっぺんを割り、そこから塩、コショウ、香菜などを加え、さじでかき出して、グシャグシャたいらげる。人によって食べごろがあるらしく、わざわざ孵化何日前のもの、と指定して買う客もいる。

ってなかんじです。