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ベトナム人のビジネス気質と言えば、ベトナム人は市中でも商人の言う事は信じないと言うか、疑いを持ってかかるのが国民性ですね。
これは長年の歴史的背景から形成されて来たものでしょうが、日本人の想像を絶するというか、神事が帯までに、この傾向が強いですね。
その反面、職人の言う事は、以外とすんなりと信用するんですね。 おもしろいですね。

”信用” という言葉づかいにしても、日本人が使う場合は、それなりに重みがあるのですが、ベトナム人が使っても、軽薄な、重みのない言葉
にしか聞こえてこない場合が多いですね。
歴史的に騙し騙されを繰り返して来た社会環境からすれば、”信用” と言う事は、あまり意味を持って来なかったのではないかとさえ思います。

日本の場合、”武士に二言はない” という言葉をはじめ、歴史的に”信用”を大切にして来た国民性とは、かなりかけ離れている様に思えます。

私の経験から、”信用”の意味をはき違えている実例を一つ紹介します。

一昔前、銀行の外貨資金不足の為、L/Cが決済出来ない事がありましたが、半年後ようやく決済出来る事になった時、最終交渉で銀行の
エリートが言った言葉が ”我が銀行の信用を守る為、80%を支払います” と言う事でした。
お気づきの様に、日本人なら誰しも ”銀行の信用を守る為なら、100%支払うべきだろう” と思うでしょう。
この様に、 ”信用” に対する考え方・重みが日本人とは全く違うのですね。

ビジネスにおける ”信用” についてのベトナム人気質でした。