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日本人さんが例に挙げられたLC決済の件ですが、二つのことを考えました。

まずバンカーさんのレスを引き継いで考えると、およそ銀行というものは債務者には120%かそれ以上の保証を求めるのに対して自分自身は決して債務者にならない(ように仕組みを作る)のが普通ですね。ですから「やはり恐ろしい相手に違いない」と看破されたことには、なるほどと思いました。銀行が紳士的に振る舞うと勘違いするのはバッカー(馬ッ鹿ー)なことですね。(低級な駄洒落に苦笑)

次に銀行が「信用を守るために80%支払う」と言ったという件ですが、80%如きで信用云々言う資格はないわ!と言いたくなるのは当然ですね。ところが、最近のことですが、ベトナムの銀行がLCを開設する時の秘密と言うか特殊性を知ったんです。

言うまでもなくLCは銀行が顧客企業に代わって決済代金の支払いを保証するものですから、その背景には120%かそれ以上の現金またはそれに匹敵するものが顧客企業から銀行に差入れられているはずです。でなければ銀行はLC決済先に対して債務者になるリスクを負うことになりますので。

ところがベトナムでは、必ずしもそうなっていないようなのです。私より詳しい方が他にいらっしゃると思いますので、また限られた知識ですのであまり詳しく書けませんが、LCの金額よりもかなり低い差入資産とか、資産とは考えられないもので与信を設定してしまうことがままあり、その裏にはバンカーのバッカーな汚職があったりして、あるべき背景なくしてLCを開設してしまうという訳です。

日本人さんのご経験はおそらく、銀行がなにかの事情でLC決済資金に穴があいてしまい、手当て出来る範囲で80%の決済に応じたのではないでしょうか。銀行に言わせれば「決済資金は不十分だが当行の信用を懸けて80%を・・・」という理屈なんでしょう。全くあほらしい理屈ですが。