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賄賂の要求は確かに(時には)あるのでしょうが、ベトゴーに書き込まれる賄賂要求体験の多くは、言葉が通じないことによる誤解によるものではないかと想像します。

私自身、滞在予定住所の欄に会社住所を記入して問いただされたことなど複数の経験がありますが、きちんと説明すれば何の問題もなく、出入国審査係官の態度も下心のあるような(おかしな)ものではありませんでした。数十回の出入国を経験していますが、一度も賄賂を要求されたことはありません。

審査官がこれがおかしいとかあれが足りない(未記入)とか言って来ても、全て賄賂の要求と身構えるのではなく、物怖じせずに説明する態度(実際には言葉の問題でうまく説明出来なくても)を見せることが、言い換えると怪しまれる態度を取らないことが肝要だと思います。

2個のゴルフバッグ持ち込みは、明らかに転売目的と捉えらたのでしょう。2個のうち1個又は全てが課税対象になったものと思われます。そう理解すると、税関係官が(課税の為に)価格を訊いてくるのは当然で、申請しないで通過しようとした方が悪いわけです。

これは賄賂要求を誘発したケースで、きちんと申請していれば(賄賂ではなく)関税を支払うことになったでしょう。ただ、この場合関税は100ドル以上になるでしょうから、100ドルで許す(最終的には50ドルで済んだ)と言われたことには感謝すべきかもしれません。何しろ賄賂を誘発した行為の方が悪いのですから。

成田で同じことが起こったら、問答無用で関税の支払いを申し渡されますね。もしその関税の額よりも圧倒的に少ない(係官への)心付けで済んだら、あぁ助かったと感謝するのではありませんか? 一方、心付けを拒否されて高額の関税を支払うことになったら、あの係官は融通の利かない奴だと不愉快になるのではありませんか? 自分の胸に手を当ててよく考えたいものです。

賄賂が嫌なら(法外な金額でも)きちんと関税を払うのが筋です。実際、関税は法外(と思うような)な金額ですが、それがベトナムの法にの取った金額なので、嫌なら課税対象品を持ち込まない、持ち込むなら課税を覚悟する、のが正しい態度です。