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あうふた 2004年11月19日 01:13
フーンフォー。それ何?食い物でない。れっきとしたベトナム統一線の特急駅である。

ハノイでチケットを強引に買って(売らせて)列車に乗り込んだ。生のベトナムを見るにはいい。
おもしろくなさは覚悟していた。好きなだけ汽車に乗って嫌になったら降りることにしていた。
ハノイ発 14:40 に乗った。一応の予定のフーンフォー当着は 20:23 である。

それからが大変だった。少しのお金もかかったし、なにも、なにも面白くなかった。
しかし、それがいいんだなー。商業主義の旋風を浴びなかった、その外にいられた。

外人(ベトナム人以外)客は私一人だけ。車掌のおねーさんからいろいろと気ずかいされ親切にされた。
いいかげん乗っていた汽車に飽きてチケットの終点であるところ(フーンフォー)で降りる。

列車は止まるけどホームがない!砂利の堆積におねーさんからいたわられつつおりた。
フーンフォーというのは特急が停まる駅である。そこになにもない!まいった。

キオスクなんていうものもない。小さなホールに電気がついているだけで、周辺は
街灯さえない真っ暗な闇夜である。おまけに雨が降っている。そのホールで思案する。
有象無象が集まってきた。「なんだかんだー」とさけぶ。
こっちも、「うるへーな」としりぞけ、ただホテルを強調した。

車が来たから、なんでもいい乗る。おれは「ホテル、ホテル」と
うめいていたからそこへ行くだろう。そしてそこに着いた。従業員総出で迎えられた。

「あした、あしただ、おれは疲れていてねむたーい」といって一人になる。
ここはどこだ、おれはどこにいるのか。ドアを締め切って一寝入りする。
初心な子供が異郷の地に放り出されたようであった。

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