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・・・・だそうで・・・・・ 2008年06月12日 09:57
カシューナッツ業界の問題
カシュー輸出企業に対する訴訟の可能性とカシュー業界の現状が問題視されている。
ベトナムカシュー協会(Vinacas)は、輸出在庫を抱えている企業に関しての報告をした。

Vinacasによると、問題の原因は小規模、新規会社の輸出・規制に関しての知識が不十分であり、規則を理解せずに契約書への署名をしていること。
Vinacasの会長代理Ho Ngoc Cam氏は、小規模で生産能力も少ない企業が、大きな契約に署名しており、ブローカーも契約締結により、1%の手数料が稼げるが為に、契約の数を重視し、ベトナム企業に契約書内容等に関する説明、規則に関しては手を貸していない。

ある企業は年間、コンテナ5本の生産量しかないにも関わらず、40本の契約に署名した結果、市場価格の高騰もあり、契約を充たすことができなかった。
2007年いくつかの企業は、2008年始めの輸出として4.9ドル/kgの価格で契約を結んだが契約後、市場価格が6.6ドル/kgまで高騰してしまった。

そして、現在の最大の問題はカシュー企業の資本不足である。
2005年、企業は1兆ドンの損失となったため、2006年、2007年と銀行からの融資が受けられなかった。
よって、生産能力がないにも関わらず、企業は大きな契約を締結し、その契約書を銀行に掲示することにより、融資を得ようとした。

Vinacasによると、原告代理をしているイギリスClyde & Co法律機関には、ベトナム国内輸出会社52社の内、38社が輸出に関しての問題を抱えているとした。
この中には国内大手10社も含まれており、契約されたコンテナ700本、1万1,113トンの内、470本、7,400トンが依然輸出されていないとされていた。
例えば、Lafooco社(ロンアン食品加工輸出入株式会社)の2007年1月の会計報告書では、資産額が1,420億ドンとなっているが、Clyde & Coによると、同社は16本のコンテナ、31万450ドル相当を輸出していないとした。

Vinacasによると現在、既にコンテナ400本、6,300トンは輸出済みとなり、残りは9月までに輸出を行う予定であるとのこと。
5月13日、Clyde & Coからの報告書によると、38社の内、14社がVinacasの登録会社であったが、6月6日までに2社が契約通りの輸出を実施した。
Vinacasに登録していない会社の輸出状況を監視するのは、ほとんど不可能であり、訴訟が増えることが予想されている。

輸出会社は早急に契約内容についての再交渉と輸出を早め、Vinacasと企業はこれら問題についての対策を検討する必要がある。
(6月11日 Vietnam Economic News)

報告の理由