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ペルシャ湾に面した中東カタール。首都ドーハ郊外の労働者が暮らす寮で、7年前、1人のネパール人労働者が息を引き取りました。

カシラム・ベルバシさん。労働者8人で窓のない暗い部屋で共同生活を送りながら、地下鉄の建設現場で働いていました。ルームメイトが寝静まった深夜に、突然苦しみだし、意識を失いました。救急車で搬送されましたが、すでに意識はなく、病院で死亡が確認されました。32歳の若さでした。

私は取材の過程で、カシラムさんの死亡証明書を入手しました。死因の欄には「呼吸不全 自然死」とだけ書かれていました。

ミンラルさんの話では、カシラムさんは、ドーハ地下鉄の建設現場で足場を組み立てる仕事に従事していました。カシラムさんは、他の労働者と同じように、朝4時半に起きて、バスに乗って現場に移動。朝6時から夕方6時まで働き、寮と職場の往復の毎日でした。食事は会社が提供していました。週6日間働き、日本円にして月収3万円を受け取り、そのほとんどを家族に送金していました。

日本もカタールを見習って、ほとんど仕事の役に立たないベトナム実習生を、激安い時給で奴隷のように扱えばよいのに。

ベトナム実習生は、日本人と比べて0.3人分の仕事しか出来ないのだから、住む場所『タコ部屋』と食事さえ与えておけば、収入も最低賃金の3割程度で十分でしょ。