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マイ

マサト

2000/01/03 新春!アオザイ特集 by Mai

ベトナムに来る女性のお買い物の目玉に必ずあがるのは、アオザイ。
そして男性がベトナム人女性を美しいと感じる場合、その女性がアオザイを着ていることが多いよう?
ここまで日本人のツボにはまるベトナムの民族衣装、アオザイ。
実際にはどんな人がどんなアオザイを着ているのか、ベトナムゴー! ならではの現地突撃取材でお送りします。

その1 「イマドキのホーチミン的イケてるアオザイ」 ドゥンさん(29歳、CDショップ勤務)

「勤めているCDショップ、かなり流行ってるから、お洒落した人がたくさん来るのねー。だから一応、毎日アオザイを着てるってゆーか。全部で6枚持っているし。この生地、いいでしょ?ベンタイン市場で買ったの。ちょっと高いけど、お洒落なデザインはやっぱベンタイン市場でしょ。」

透け感のある水色と白のグラデーションがキレイ!そして上着は体にピッタリ沿ったタイトな形、下は厚底靴をカバーできる長めで幅広のパンツ。1グラムたりとも太れない、最薄、最細、これが最新ホーチミンタイプでしょう。

その2 「お仕事モードアオザイ」 マイさん(左、24歳)チャンさん(右、23歳、共に旅行会社勤務)
「私たち、カウンターに座るからいつもアオザイなの。毎日着るから、7枚も持ってるよ。仕事用だから、透けない生地をベンタイン市場で選んでるんだ。仕立は地元のお店で。時々、お姉ちゃんに作ってもらう事もあるんだ。このアオザイ?可愛いとは思うけど、遊びに行く時は着ないなぁ。」

ベトナム航空の制服と同じような(あんまり)透けない無地のオーソドックスタイプ。日本人OLにとっての紺色スーツのようなもの?

その3 「気合充分、今夜はパーティー!アオザイ」 ルアンさん(47歳、漢方薬代理店勤務)
「今夜はソフィテルホテルで海外のお客さんを招いてのコンベンション。普段の仕事の時は洋服だから、月に5回くらいしかアオザイは着ないわよ。でも、パーティーや結婚式などの為に10枚は持っているわ。」

これまた迫力の、海原に虹がかかっているデザイン。スゴイ。歳をとるほどに派手になっていく傾向にある?

その4 「お仕事制服ホテル仕様 アオザイ」 ゴォイさん(20歳、ホテル ソフィテルサイゴン ドアガール)
「これはホテルが支給してる制服なんですぅ。これを着ていると色んな外国人のお客さんから写真を頼まれてるんですぅ。ドアを開けるのと、写真に写るのがお仕事っていうかぁ。制服以外では自分で7枚持ってますぅ。」

帽子とお揃いでボタンが可愛い。フランス人好みのデザインか?外国人の多いホテルや飲食店では制服がアオザイというところが多いです。

その5 「ベトナムでもブランドブーム?アオザイ」 フンさん(38歳、ホーチミン総合大学教師)
「学校が、派手な洋服を嫌がるから、仕事の時はほとんどアオザイ。だから25枚も持ってるの。これ、生地はドンコイ通りのThai Tuan、仕立てはリートゥチョン通りのSi Hoangなの。やっぱり他とは違うでしょ?」

Thai Tuanは有名なシルク生地専門店。Si Hoangも有名なデザイナーのいるアオザイ仕立専門店です。両方とも他の店よりもかなり割高なのですが、ちょっとお金持ちのブランド好きな人の間では大人気なのです。

その6 「外国人受け狙いバイリンガル アオザイ」 イェンさん(35歳、ツアーガイド)
「今日は空港へお客さんを迎えにきたんです。日本人ですよ。やっぱりアオザイだと第一印象が良いみたいなんです。だから、仕事の時はいつもアオザイ、12枚も持っています。でも、そんなにお金はかけないんですよ。地元の市場で布を選んで、なじみの店で仕立ててもらっているんです。」

派手なデザインに黒のパンツ、迫力です。黒のパンツは、お年よりのアオザイと決まっていたのですが、最近はこうしてお洒落で選ぶ人も増えてきています。裾の汚れも気にならないしね。

その7 「女子高校生のコギャル?アオザイ」
「…(ギャル系ベトナム語、理解不可能でインタビュー失敗)」

女子高校生の制服は白いアオザイですが、やっぱりコギャルがいるんですねえ。ギャル系アオザイは、同じ白でもシルクより化繊、少しテカリがある柄付き布をセレクト。下着が透けないよう、白いタンクトップを下に着るように決められているのですが、そんなダサイもの着ないで、わざと黒い下着を着ちゃったりします。上着はもちろんピチピチ、足元はこれでもかの厚底サンダル。

民族衣装といっても、日本の着物と大きく違うのは、生活に密着しているという点。時代によって、地方によって、流行がきちんとあるのです。

今年の流行は、その1のドゥンさんのようにオーガンジーを使った、透けるタイプ。ウエスト、裾などに透ける部分を持ってきて軽やかさを出しています。

日本人旅行者から火がついたといっても過言ではない、民族調タイプ。どこにでも売っている、ベトナムコットンの布を使うなんて、ベトナム人には目からウロコだったよう。

結納、結婚式によく着られるのがこれ。色は赤、青のどちらかで、模様も金色のものと決まっています。帽子もそろえてかぶります。

スタイルが良く見える、黒のベロア。最近は外国人に人気ですが、実はお年よりのものでした。でも、シックで可愛い。
今回の取材は、街を歩いている可愛いアオザイ女性に声をかけて行ったのですが、皆さん快く対応してくれました。
かなり積極的に、「写真のポーズはどうする?」と自ら色んなポーズをとってくれたり、「あなたはこういうアオザイを着るといいわよ」とレクチャーしてくれたり。
アオザイは、着れば女性に自信を持たせるお洋服と言えるのかもしれません。

だけど、ステキなアオザイ女性と接触するのは思った以上に大変でした。なぜなら、ベトナム人は歩かないから!
ほんの少しの距離でもバイクに乗ってしまうので、歩いているところをつかまえるには、オフィス街でお昼休みのお弁当を買いに行く時間を狙ったり、帰り道にお洒落して出かけるようなスポットで張っていたりしました。

そして今回の取材で一番印象に残ったのは「アオザイと洋服、どっちが好き?」という質問の答え。
何と、全員が「アオザイ」と答えたのです!
「女性らしさを出せるから」「どんな場所で着ても恥ずかしくないから」「男性受けがいいから」「ベトナム人だから」…
様々な回答がありました。
アオザイとは世代を超えて愛されている、生活に根付いた、世界でも珍しい伝統ファッションなんですね。
テト(旧正月)も近いことだし、私も新しいアオザイを作りに行こうっと!!

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